ドイツ

ドイツ概要

<歴史>
1136年 ラインガウにエーバーバッハ修道院が設立される(シュペートブルグンダー=ピノ・ノワールをブルゴーニュから持ち込んだとされている)

1775年〜 ヨハニスベルクで貴腐ワインの醸造が毎年試みられるようになった

1860年代 ラインガウとモーゼルでブドウ畑の各付けが行われた

1990年代 赤ワイン用品種の栽培面積が急速に増えた

現在 有機農法に取り組む生産者団体が増えている、最大はエコヴィン(ECOVIN)

<産地の区画>

べシュテムテス
アンバウゲビート
特定ワイン生産地域13地域
ベライヒ地区41地区
アインツェルラーゲプルミエ・クリュ 
グロースラーゲグラン・クリュ 

<重要なシノニム>
白ブドウ
ミュラー・トゥルガウ =リヴァーナー

 グラウブルグンダー =ルーレンダー
           =ピノ・グリ

ヴァイスブルグンダー =クレヴネール
           =ピノ・ブラン

   グートエーデル =シャスラ
           =ファンダン

黒ブドウ
 シュペートブルグンダー  =ピノ・ノワール

      レンベルガー =ブラウフレンキッシュ

シュヴァルツリースリング  =ピノ・ムニエ

<ドイツワインの区分>
大きくと分けると、プリディカーツヴァインとクヴァリテーツヴァインの2種類に区分される
プリディカーツヴァインは以下の6つに細分化される


クヴァリテーツヴァインは補糖可能
プリディカーツヴァインは補糖不可
(補糖=シャプタリザシオン)
(エクスレ度=果汁の残糖度)

<その他用語>
ズュースレゼルヴェ
収穫後の果汁の一部を発酵させないまま保存したもので、ワインの甘味を調整して全体のバランスを取るために使用(高品質なワインにはあまり使われない)

ペールヴァイン=弱発泡性ワイン
(イタリアのフリッツァンテ、フランスのペティヤンと同等)

シャウムヴァイン(ゼクト)=発泡性ワイン
ペット・ナット=メトード・アンセストラルと同様の製法のワイン
ヴァイスヘルプスト=単一の赤用品種から造られたロゼワイン
ロートリング=赤、白ワイン用品種を混醸したロゼワイン
シラーヴァイン=ヴュルテンベルク産のロートリング
シーラー=ザクセン産のロートリング

<ブドウ畑の各付け>
プレディカーツヴァイン醸造所連盟、四段階の格付け
※法的なものではなく、生産者連盟による独自規制

13の特定ワイン生産地域

Rheinhessen
ドイツ最大のワイン産地

Pfalz
ドイツで最も温暖な産地

Mosel
ラインガウと並ぶリースリングの銘醸地

Baden
ドイツ最南に位置する

Württemberg
ドイツ最大の赤ワインの産地、ポルシェの本社がある

Franken
昔から伝統的に辛口ワインを生産している

ボックスボイテルという独特の形のボトルが有名

Nahe
1990年代以降、量から質に変わった産地

Rheingau
最高品質のリースリングの銘醸地

1775年からヨハニスベルクで貴腐ワインの醸造が毎年行われるようになった

Ahr
ドイツ西部における最北の産地

赤ワインの生産比率が最も高く、栽培比率は80%を超える

Saale-Unstrut
北緯51度付近にある、ドイツで最北の産地

Hessische Bergstraβe
ドイツで栽培面積が最も小さい産地

Mittelrhein
ライン川沿いの細長い産地で、城塞が両岸に点在する風光明媚な産地、ユネスコの世界遺産にも登録されている

Sachsen
ドイツで最東の産地