日本

日本

<概要>
ブドウ栽培の北限は北海道名寄市(なよろし)
南限は沖縄県恩納村(おんなそん)
緯度の差は約18度にもなる

ワイナリー数は山梨県が一番多く全体の約30%を占めている

殆どのワイナリーが年間生産13万以下の小規模ワイナリー

<歴史>
718年 行基が甲州を広めたとされる大善寺説
1186年 雨宮勘解由が甲州を広めたとされる雨宮勘解由説
1874年 山田ヒロノリ、詫間ノリヒサが甲府で本格的にワインを生産
1877年 勝沼の祝村で初の民間ワイナリー(大日本山梨葡萄酒会社…現メルシャン)が設立
1885年 山梨県塩山地区でデラウェアの栽培が始まる
1893年 川上善兵衛が設立した岩の原葡萄園でワインが作られる

1927年 川上善兵衛がマスカット・ベーリーAやブラック・クイーンを開発
1973年 ワイン元年と称される(大阪万博の影響でワイン消費量が前年比162%上昇
1975年 ワインの消費量が甘味果実酒の消費を上回る
2003年 長野県が原産地呼称管理制度を導入

2008年 長野県の東御市、山梨県の北杜市がワイン特区になる
2010年 山梨県が原産地呼称ワイン認証制度を導入
2010年 甲州がO.I.Vのリストに掲載される
2013年 国税庁が山梨を地理的表示に指定

2013年 マスカット・ベーリーAがO.I.Vのリストに掲載される
2015年 10月30日にワイン法が公示
2018年 10月30日にワイン方が施行

甲州はDNA解析の結果ヴィニフェラのDNAにダヴィーディのDNAが少し含まれていることがわかった

<代表的な川上善兵衛品種>
ブラック・クイーン
ベーリー✕ゴールデン・クイーン

マスカット・ベーリーA
ベーリー✕マスカット・ハンブルグ

<栽培方法>
棚仕立て 主に生食用のブドウ育成を目的に江戸時代から採用されている
X字剪定 日本の伝統的な仕立て方(甲州の殆どに採用されている)
一文字剪定 シャルドネやメルローにも採用されている
H字剪定 1990年代以降に九州でひらかれたブドウ園で採用

<ワイン法>
アルコール分1度以上を種類と定義
大きく4つに分類される
発泡性酒類(ビール、発泡酒など)

醸造酒(清酒、ワインなど)
蒸留酒(ウイスキー、ブランデーなど)
混成酒類(みりん、甘味果実酒、リキュールなど)

ワイン産地

ナイアガラの生産が最も多い
2011年に余市がワイン特区に指定
2018年に国税庁が北海道を地理的表示に指定

ヤマブドウを活かしたワイン作りが行われている
2011年の東日本大震災以降にワイン産業が活性化
リースリング・リオン(=甲州三尺✕リースリング)は日本全体の96.5%を岩手県が生産

村山地方朝日町はマスカット・ベーリーAの収穫が日本で最も遅い
庄内地方西荒屋は甲州を栽培する北限
赤湯町の酒井ワイナリーは東北最古のワイナリー

<青森県>
日本最大ピノ・ノワールの畑がある

<秋田県>
小公子などの日本の野生ブドウ交配からワインを造る

北端の胎内市と南端の上越市では144Kmも離れている
日本では珍しくメルローやシャルドネなどの欧・中東系品種の栽培が多い
新潟砂丘の角田浜と越前浜のワイナリーを新潟ワインコーストと称している

<富山県>
江戸時代から続く鮮魚の仲卸問屋がドメーヌ型ワイナリーをスタート

<石川県>
能登半島でワインを造っている


<桔梗ヶ原ワインバレー>

松本盆地の塩尻市全域
長野県におけるワイン造り発祥の地
メルシャンの桔梗ヶ原メルローが国際コンクールで金賞を受賞し注目を浴びた

<千曲川ワインバレー>
千曲川流域

<日本アルプスワインバレー>
松本盆地で南端の塩尻市を除いた地域

<天竜川ワインバレー>
伊那盆地

日本のワイン造り発祥の地
ブドウ栽培は中央部に位置する甲府盆地に集中している
日本の甲州ワインの約95%が山梨県産の甲州ブドウで作られている
2013年国税庁から山梨が地理的表示を指定されたことにより
山梨県産の指定品種を100%使用し、山梨県内で醸造されたワインで他の基準も満たした場合に限り「山梨」とラベルに表示が可能になった

安土桃山時代にはすでにブドウ酒らしきものが作られていたと言われている

甲州の生産量が多い(山梨県に次ぐ第二位)
※数量ははるかに及ばない

九州初のワイナリーが1972年に設立された

安心院町(あじむ)と竹田町が主なブドウ産地

都農町と小林市が主なブドウ産地