ポルトガル概要
イベリア半島西端で東側はスペインと接する
世界のコルクの約50%が生産されている
米の消費量はヨーロッパ1位、魚介の消費も多い
織田信長が愛飲していた珍陀酒(ちんたしゅ)はポルトガルの赤ワインと言われている
<歴史>
1703年 イギリスとメシュエン条約を締結
1756年 ポートワインの原産地呼称管理法を制定
1986年 EU加盟、EUワイン法に沿った法整備
<重要なシノニム>
テンプラニーリョ =ティンタ・ロリス
=アラゴネス
主要なD.O.C.
Vinho Verde
ヴィーニョ・ヴェルデは
グリーンのワインと言う意味
白ぶどう品種のアルヴァリーニョから造られる
微発泡でフレッシュな白ワインが有名
Douro
ドウロボーイズと呼ばれる五人組をはじめとする若い生産者たちの活躍によって赤ワインの産地として注目されている
※同じ地域内に酒精強化ワインのD.O.C.ポルトがある
Bairrada
黒ブドウ「バガ」から造られる赤ワインが有名
Dão
トウリガ・ナショナル主体の赤ワインが多い
Colares
珍しい品種のラミスコで赤ワインが造られている
Colares
珍しい品種のラミスコで赤ワインが造られている
Setúbal
モスカテルから造る酒精強化ワインが主体
Alentejo
2000年以上前から伝統的にアンフォラによる醸造を行っている
Madeira
マデイラ島で造られる酒精強化ワイン
Pico
ラジド(Lajido)という代表的な酒精強化ワインは辛口タイプで、ロシアの皇帝が好んで飲んでいた
溶岩石を使ったクライスという石垣がある
ポート(酒精強化ワイン)
添加するグレープスピリッツはアルコール77度
アルコール度数は19〜22度と規定
カダストロと呼ばれる6段階の畑のランクがある
ルビータイプ
ルビータイプ=若いタイプのポートワイン
Vintage Port
特に優れた年の単一ブドウを使用
(収穫年の表示義務)
Late Bottled Vintage Port
(L.B.V)
ヴィンテージ・ポートまではいかないが、
優れた年の単一年ブドウを使用
(収穫年と瓶詰め年の表示義務)
トウニータイプ
トウニータイプ=ルビーポートをさらに熟成
Tawny with an Indication of Age
長い熟成で黄褐色になったポート
平均で10〜40年樽熟成する
収穫年、瓶詰め年表示義務
Colheita
収穫年、瓶詰め年表示義務
瓶詰め時期は収穫後7年以降
マデイラ(酒精強化ワイン)
添加するグレープスピリッツはアルコール96度
アルコール度数は17〜22度
加熱熟成させるのがマデイラの特徴
マデイラの主なタイプ名(品種名)
辛口タイプで華やかな香りのあるワインになる
中辛口タイプで味わいの豊かなワインになる
中甘口タイプで味わいの芳醇なワインになる
甘口タイプで濃縮感のあるリッチなワインになる
栽培量が極めて少ない品種
収穫量最大(約80%)の黒ブドウ品種
辛口〜甘口まである
マデイラの加熱方法
太陽光を利用した天然の加熱熟成法
単一年などの高級ワインに対して行われる
人工的な装置を用いて35〜50℃で
最低三ヶ月間加熱される
マデイラの熟成表示
マデイラは主に古樽を用いて熟成されて
3年以上の熟成義務がある
レゼルヴァ | 5年以上 |
スペシャル・レゼルヴァ | 10年以上 |
エクストラ・レゼルヴァ | 15年以上 |
フラスケイラ (=ガラフェイラ) | 20年以上 |