ブルゴーニュ概要
<主要品種>
赤はピノ・ノワール、ガメイ
白はシャルドネ、アリゴテ
※複数品種をアッサンブラージュする
ボルドーとは対象的に、
主に単一品種からワインが作られています。
<その他ポイント>
・AOC数はフランス最多です。
・フィリップ豪胆公(フィリップ2世)が
ガメイをブルゴーニュに植えることを禁止しました
<地図関係>
以下のグラン・クリュの地図を覚えましょう。
グラン・クリュの地図
シャブリ・オーセロワ
<シャブリ>
ブルゴーニュ地方の最北部に位置する冷涼な地区で、ミネラルと酸が豊かな辛口白ワインの銘醸地です。(シャルドネ主体)
スラン川周辺にぶどう畑が広がっています。
※ボルドー、ソーテルヌのシロン川と混同しないように注意!
土壌は「キンメリジャン」(白亜質土壌)です。
<オーセロワ>
3つのAOCがありますが、それぞれ試験に出やすい特徴があるのでしっかりと確認しておきましょう。
・イランシー(Irancy)
赤のみのAOC(ピノ・ノワール主体)
・サンブリ(Saint-Bris)
ソーヴィニヨン・ブラン主体(白のみ)
・ヴェズレイ(Vezelay)
2017年認定の最新AOC(シャルドネの白のみ)
・シャブリの土壌の名前を確認しましょう
・シャブリのグランクリュの位置を確認しましょう
・シャブリの川とソーテルヌの川の名前を混同しない
・オーセロワの3つのAOCの特徴を押さえましょう
コート・ド・ニュイ
<コート・ド・ニュイ>
石灰質土壌で長期熟成向きの赤ワインを
多く生産している地域です。
ブルゴーニュ地方の赤ワインのグラン・クリュが
コート・ド・ニュイに集中しています。
それぞの地域のグランクリュは
地図と合わせて覚えていきましょう。
基本的には、
ピノ・ノワール主体の赤のみ生産可能な地域ですが
例外もありますので確認していきましょう。
コート・ド・ニュイのAOC
Marsannay
グラン・クリュはありません
生産可能色は赤、ロゼ、白
(ロゼを生産できるのはここだけ)
Fixin
グラン・クリュはありません
生産可能色は赤、白
Gevrey-Chambertin
地区最大面積かつ最もグラン・クリュ数が多い
<グラン・クリュ>
・リュショット・シャンベルタン
・マジ・シャンベルタン
・シャルベルタン・クロ・ド・ベーズ
・シャンベルタン
・シャペル・シャンベルタン
・グリオット・シャンベルタン
・シャルム・シャンベルタン
・マゾワイエール・シャンベルタン
・ラトリシエール・シャンベルタン
Morey-Saint-Denis
<グラン・クリュ>
・クロ・ド・ラ・ロッシュ
・クロ・サン・ドニ
・クロ・デ・ランブレ
・クロ・ド・タール
・ボンヌ・マール
(シャンボール・ミュジニーにまたがる)
Chambolle-Musigny
<グラン・クリュ>
・ボンヌ・マール(モレ・サン・ドニまたがる)
・ミュジニー(赤、白)
※AOCシャンボール・ミュジニーは赤のみですが
AOCシャンボール・ミュジニーの
グラン・クリュである「ミュジニー」赤、白です。
Vougeot
<グラン・クリュ>
・クロ・ド・ヴージョ(コート・ド・ニュイのグラン・クリュの中で面積最大)
Vosne-Romanee
<グラン・クリュ>
・ リシュブール(ヴォーヌ・ロマネの中で最北)
・ ロマネ・サン・ヴィヴァン
・ ラ・ロマネ(フランス全土の中で最小のAOC)
・ ロマネ・コンティ
・ ラ・グランド・リュ
・ ラ・ターシュ(ヴォーヌ・ロマネの中で最南)
Nuits-Saint-Georges
グラン・クリュはありません。
生産可能色は赤、白
・グラン・クリュの位置は正確に覚えましょう
・例外的に赤以外を生産できるAOCを確認しましょう
・唯一、ロゼを生産できるAOCを確認しましょう
・またがるグラン・クリュを確認しましょう
コート・ド・ボーヌ
ブルゴーニュの白のグラン・クリュが
コート・ド・ボーヌに集中しています。
ほとんどのAOCが赤、白の両方作れますが
例外もありますの確認していきましょう。
※コルトンの丘系とモンラッシェ系が特にややこしいですが重要なポイントなのでしっかり確認しましょう。
コート・ド・ボーヌのAOC
※重要なAOCのみを抜粋して掲載してます
Pernand-Vergelesses
<グラン・クリュ>
コルトン(赤のみ)
コルトン・シャルルマーニュ(白)
シャルルマーニュ(白)
※ペルナン・ベルジュレスのコルトンは赤しか作れません
アロース・コルトンとラドワのコルトンでは赤、白作れます
Aloxe-Cortin
<グラン・クリュ>
・コルトン(赤、白)
・コルトン・シャルルマーニュ(白)
・シャルルマーニュ(白)
Ladoix
<グラン・クリュ>
コルトン(赤、白)
コルトン・シャルルマーニュ(白)
※ラドワには、シャルルマーニュはありません
Beaune
グラン・クリュはありません
コート・ド・ボーヌ地区最大の面積を持つAOC
Pommard
グラン・クリュはありません
赤のみ可能のAOC
Volnay
グラン・クリュはありません
赤のみ可能のAOC
Blagny
グラン・クリュはありません
赤のみ可能のAOC
Puligny-Montrachet
<グラン・クリュ>
・モンラッシェ
・バタール・モンラッシェ
・シュヴァリエ・モンラッシェ
・ビアンヴニュ・モンラッシェ
※グラン・クリュは白のみ、プルミエ・クリュは赤も生産可
Chassagne-Montrachet
<グラン・クリュ>
・モンラッシェ
・バタール・モンラッシェ
・クリオ・バタール・モンラッシェ
※グラン・クリュは白のみプルミエ・クリュは赤も生産可
Marangrs
グラン・クリュはありません
コート・ド・ボーヌ地区で最南に位置します
・グラン・クリュ「コルトン」で、赤しか作れない場所を確認しましょう
・赤のみ生産可能なAOCを確認しましょう
・コルトンの丘の位置関係を覚えましょう
・モンラッシェ系の位置関係(片方にしかないグラン・クリュとまたがっているグラン・クリュ)を確認しましょう
コート・シャロネーズ
この地域にグラン・クリュはありません。
赤、白ワインが生産されています。
<重要なAOC>(※抜粋です)
・ブーズロン(Bouzeron)
白のみのAOC(アリゴテ100%)
・メルキュレ(Mercurey)
面積最大(赤、白)
・モンタニィ(Montagny)
白のみのAOC(シャルドネ100%)
・アリゴテ100%のAOCを確認しましょう
・シャルドネ100%のAOCを確認しましょう
・最大面積のAOCを確認しましょう
マコネ・ボージョレ
<マコネ>
シャルドネに適した土壌で、約85%が白ワインの産地です。
重要なAOCはコミュナルで最大のAOC
プイイ・フュイッセ(Pouilly-Fuisse)
※ロワール、サントル・ニヴェルネ地区の
プイイ・フュメと混同しないように注意してください
<ボジョレー>
花崗岩(かこうがん)土壌からガメイ主体の赤ワインが多く作られる産地。
ボジョレーヌーボー(新酒)の
解禁日は11月第3木曜日です。
※日本はボジョレーヌーボーの最大の輸出先です。
試験に出やすい特徴を持つAOCは
サン・タムール(Saint-Amour)ボジョレーでの最北
シェナス(Chenas)ボジョレーでの最小
ブルイイ(Brouilly)面積、生産量ともに最大
・プイイ・フュイッセとプイイ・フュメを混同しない
・ボジョレー地区の土壌を確認しましょう
・最北、最小、最大のそれぞれのAOCを確認しましょう