イタリア
地理、歴史
<地理>
アペニン山脈がイタリア半島の真ん中を貫いている
アルプス山脈が北部にある
イタリア半島北部の海はアドリア海
イタリア半島南部の海はティレニア海
<歴史>
アンフォラと呼ばれる壷にでワインを運送していた
アンドレア・バッチ(医師)がワインの効能を示す
1963年に原産地呼称法が制定
ブドウ
<栽培面積1位のブドウ>
黒ブドウ サンジョヴェーゼ
白ぶどう カタラット・コムーネ
<重要なシノニム>
サンジョヴェーゼ=ブルネッロ
=プルニョーロ・ジェンティーレ
=モレッリーノ
ネッビオーロ=スパンナ
=キアヴェンナスカ
各種規定
<スティルワインの甘辛度表示>
セッコ(アシュット) 4g/L以下
セミセッコ(アッボッカート) 4~12g/L以下
アマービレ 12~45g/L未満
ドルチェ 45g/L以上
<新酒(ヴィーノ・ノヴェッロ)の規則>
MC法で作られたワインを40%以上含み
消費は10月30日0時1分から
<色々なワイン>
・ヴィン・サント(Vin Santo)
陰干ししたブドウをカラテッリと呼ばれる
小樽に詰めて、ヴィンサンタイヤと呼ばれる
屋根裏部屋で発酵、熟成させる。
※黒ブドウから作られたものは、ヤマウズラの眼
=オッキオ・ディ・ベルニーチェ(Occhio di Pernice)と表示
・パッシート(Passito)
陰干しブドウを用いた甘口ワイン
・レチョート(Recioto)
ヴェネト州でのパッシートの呼び名
・アマローネ(Amarone)
苦いと言う意味を持つヴェネト州の辛口ワイン
・スフォルツァート(Sforzato)
ロンヴァルディア州でのアマローネの呼び名
ピエモンテ州
Piemonte(州都トリノ/Torino)
ピエモンテは「山の麓」という意味で
トスカーナと並ぶ2大銘醸地です。
2014年にピエモンテのブドウ畑の景観が
世界遺産に登録されました。
D.O.C.Gの数は17でイタリア全土で最多です。
ロンバルディア州
Lombardia(州都ミラノ/Milano)
北部ヴァルテッリーナ渓谷では
ネッビオーロ(Nebbiolo)のことを
キアヴェンナスカ(Chiavennasca)と呼びます
スフォルツァート(Sforzato)は
ロンバルディア州で作られるアマローネの呼び名
トレンティーノ・アルト・アディジェ州
Trentino-Alto Adige(州都トレント/Trento)
イタリア最北に位置する産地です。
白ワインの生産比率が72%で
イタリアを代表する白ワインの産地です。
ヴェネト州
Veneto(州都ヴェネツィア/Venezia)
「アドリア海の女王」と讃えられいた
ヴェネトはワイン生産量がイタリアで1位
(2018年度データ)
トレンティーノ・アルト・アディジェと同じく
白の生産量がとても多い産地です(約78%が白)
ヴェローナは
イタリアワインの首都とも言われており、
国際ワイン見本市「ヴィーニタリー」が
毎年開催されています。
D.O.C.Gに数はピエモンテ州に次ぐ第二位です。
パッシートの事をヴェネト州では
レチョート(Recioto)と呼びます。
アマローネ(Amarone)は
苦いという意味を持つヴェネト州のワイン
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州
Friuli-Venezia Giulia(州都トリエステ/Trieste)
北はオーストリア、東はスロヴェニアと隣接する州で
白ワインの生産量が多いです(約77%)
グラッパ(Grappa)の生産も盛んです。
エミリア・ロマーニャ州
Emilia Romagna(州都ボローニャ/Bologna)
北イタリアのほぼ中央に位置し、
西のエミリア地方と東のロマーニャ地方
ピニョレット(Pignoletto)という
土着品種があります。
リグーリア州
Liguria(州都ジェノヴァ/Genova)
州都のジェノヴァはイタリア最大の貿易港で
クリストファー・コロンブスの生誕地です。
家々とブドウ畑が連なる
チンクエ・テッレ(Cinque Teree)地区は
世界遺産に指定されています。
トスカーナ州
Toscana(州都フィレンツェ/Firenze)
ピエモンテと並ぶイタリアの2大銘醸地です。
1716年トスカーナ大公コジモ3世が
生産地の境界線の線引を行いました。
(キャンティ、カルミニャーノ、ポミーノ、ヴァル・ダルノ・ディ・ソプラ)
リカーゾリ男爵が
キアンティを飲みやすくするため割合を考案しました
サンジョヴェーゼ70%
カナイオーロ・ネーロ20%
マルヴァジア・デル・キアンティ10%
キャンティ・クラシコ地区とモンタルチーノ村には
「ガレストロ」と呼ばれる
泥灰土(でいかいど)土壌が広がっている。
1970年代から始まった
イタリアンワイン・ルネッサンスを牽引したのは
キャンティ・クラシコ地区の生産者で
近代スタイルのワインを作り出し
スーパータスカンとして国際的な知名度を得ました。
ダ・ヴィンチ、マキャベリ、ガリレイ、ダンテなど
世界的な著名人の出身地でもあります。
ラツィオ州
Lazio(州都ローマ/Roma)
古代ローマ共和国建国の地で、イタリアの首都です。
D.O.C.フラスカーティ(Frascati)では
甘口(ドルチェ/Dolce)のことを
伝統的にカンネッリーノ(Cannelino)と言います。
ウンブリア州
Umbria(州都ペルージャ/Perugia)
イタリア半島のほぼ真ん中に位置し
イタリアの「緑の心臓」と呼ばれています
ノルチャ(Norcia)地方で採れる
黒トリュフが特産品です。
カンパーニア州
Campania(州都ナポリ/Napoli)
温暖な気候と豊かな火山性土壌に恵まれて
ワイン作りに適した産地です。
観光客が多く、
ワインの消費量が生産量を上回っています。
バジリカータ州
Basilicata(州都ポテンツァ/Potenza)
石灰岩に掘られたマテーラ(Matera)の
洞窟住居は世界遺産に登録されています。
カラブリア州
Calabria(州都カタンツァーロ/Catanzoro)
イタリア半島の最南に位置します。
古代ギリシャ人が
この地域のイオニア海岸沿いのブドウ畑を見て、
エノトリア・テルス(ワインの大地)と讃えました。
古代オリンピックの勝者には
クリミサ(Krimisa)が与えられましたが、
これがD.O.C.チロ(Ciro)の祖先とされています。
マルケ州
Marche(州都アンコーナ/Ancona)
D.O.C.Gコーネロは
アドリア海沿岸で最も優れた赤ワインと言われ、
古代ローマ時代より有名でした。
アブルッツォ州
Abruzzo(州都ラクイラ/L’Aquila)
面積の1%しか平野がなく
「人間よりも羊の方が多い」と揶揄される州です。
モーリゼ州
Molise(州都カンポバッソ/Campobasso)
地元消費のワインが多く作られています。
プーリア州
Puglia(州都バーリ/Bari)
オリーブオイルの生産が盛んで
生産量はイタリア全土で1位です。
13Cに建てられた城
「カステル・デル・モンテ(Castel del Monte)」は世界遺産に登録されています。
サルデーニャ州
Sardegna(州都カリアリ/Cagliari)
カラスミ(ボッタルガ/Bottarga )が特産品です。
シチリア州
Sicilia(州都パレルモ/Palermo)
イタリア最南に位置し、
全州の中で面積最大の州です。(地中海最大の島)
イギリス人ジョン・ウッドハウスが
シチリアで酒精強化ワインのマルサラ(Marsala)を生産をはじめました。